著者の主張にほぼ全面的に賛成なのですが,一つだけ意見を.
この本には,
単体テストがないコードはすべて壊れていると疑え.
という主張があります.
これは崇高な理念でありますが,少々行き過ぎだと思います.
たとえばスパゲッティーコードを作るプログラマーが単体テストを書いても,
あまり良い結果にはなりそうにありません(というかテストコードもスパゲッティ化してしまう).
たとえばコンパイラ付属の標準ライブラリ(STLとか)は単体テストが通常ついていませんが,
どの関数も単体として非常に簡単にテストすることができます.
これを踏まえて,
テスタブルでない(単体テスト不可能な)コードは壊れていると疑え.
の方が現実的だと思います.
つまり依存関係を少なくする,事前のおまじないを最小限にする.といった基本的なコーディングをすることですね.
ともかく,とても良い本なのでお勧めです.
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